枯れもの 紫陽花 雁そく ルスカス
梅の枯れ枝に、白くスプレーをかけました。雁そくはドライです。
紫陽花もほぼドライになっています。緑はルスカスのみ。この暑い夏、お花にはなかなか厳しい環境です。こういう時には役立つ、日持ちのするお花です。
散歩の花 くず 葛
散歩の途中に、くずの花が咲いていました。
秋の七草にもなっていて、季節の変わり目を感じます。
マメ科のつる植物、日本、東アジア、東南アジア原産。
葛は、いたるところで見られるのでめずらしくはありませんが、藤のような花弁が落ちているのに気が付いて、見上げると葛の花でした。下の方から上に順々に咲いていきます。花に顔を近づけると、ほんのり香ります。
いろんな木をマントのように覆ってしまう葛。ときどき木が枯れてしまうのではないかと心配になるくらいです。
根からはくず粉がとれます。葛からとれるのは、本葛粉で今では生産量が少なくなっています。根を掘り起こすところから、製造工程がとても手間のかかる作業だからです。奈良の吉野葛と並び、福井では熊川葛が有名です。現在、一般にくず粉として売られているものは、じゃがいもやサツマイモから作られたものです。
葛はその他、薬用にも利用されていて、葛根(葛根湯など)、葛花、葛葉は生薬にされます。昔は飼料にもなっていて、草食動物は好んで食べるそうです。つるからは繊維もとれて葛布になります。葛布の歴史は古く、遺跡からも出土しています。
いろいろ有益な植物なのに、活用されずに草木を覆い広がって、邪魔者のようになっていますが。。。 本来は、とても人との関わりの深い植物なのですね。