ちりめん細工 7月 七夕飾り

7月 七夕飾り

7月に入りました。以前に作った七夕飾りをかけました。

このつるし飾りは、上部を漆の輪にせずに、地元で使われていた機織りの時につかう糸車を、中央で半分に切ったものを用いました。(布をかぶせたところなのであまり見えませんが。。。)

織物の産地で昔から使われていた道具類は、木製のものが多く、手あとの残るいとおしいものです。廃業に伴い、そのような道具もどんどん失われてゆきます。

譲り受けたものをどうやって利用しようかと考えていましたが、織姫星と彦星の七夕飾りにはピッタリだと思いました。(*^^)v

もともと、七夕の行事のルーツは中国にあります。糸や針での仕事を司る織姫に、5色の布や糸などをお供えして、手芸や機織りなどの上達を願うという行事でした。それが奈良時代に日本に伝わり、室町時代以降は民間にも広まったようです。

小さめに作ったので、短冊や笹の葉は両面テープで布同士を張り合わせました。子どもの頃、七夕飾りを色紙で折ったり切ったりして作ったのを思い出しました。

天の川や提灯も作りましたね。

 

彦星は笹船の上に。

織姫星は羽衣で飛んでいる。。。笑

お散歩の木 梶の木

以前から、本物を見てみたいと思っていた木。

あれ?? もしかするとこの葉の形は???

お散歩途中の駐車場のすみっこに、生えているのを見つけました! 鳥がタネを落としていったのか? 今年になって、コンクリートの隙間からすくすく成長していました。

写真を撮って家に帰り、調べてみるとまず間違いはないようで、ちょっとうれしくなりました! (*^^)v

というのも、クワ科のこの木は、楮(コウゾ)や三椏(ミツマタ)と共に樹皮が和紙や縄、布などの材料になります。

神に捧げる木として神社の境内にも植えられていて、柏の葉とともに梶の葉は神前に供物を供える器としても使われていました。

そして何より、この時期に見つけられたのがうれしいのは、平安時代には七夕飾りの短冊として宮中で使われていたものだから。。。 (^^♪

平安時代、七夕の日に梶の葉7枚(七夕にちなみ)に恋の歌や、願い事やおもいを書いて天にとどけようと。。。

この時代の上総乳母という方の和歌に、

「あまのがは とわたるふねの かぢのはに おもふことをも かきつくるかな」

という歌があります。天の川をわたる船の「舵」と葉の「梶」もかけてあるのでしょう。梶の葉に和歌を書く習慣も、昔からあったようです。

古来より続くこの七夕の行事が、インターネットの発達した今でもずっと続けられていることに不思議な感覚をおぼえました。時代が変わっても、結局のところ一番に人の望むものというのは、変らないままで無くならないのだと思います。

話がそれてしまいましたが、梶の実は食べられるようですよ❕

秋まであの梶の木が切られてしまわないように祈るばかりです。 笑