ちりめん細工 花 桔梗の作り方 桔梗のこと

桔梗の作り方

本体   内花弁 5枚   外花弁 5枚   花芯 1枚   口べり布 2枚

紐先飾り  葉 2枚   蕾用花弁 5枚   がく 1枚

型紙に合わせて、3ミリ~5ミリの縫い代をつけて裁ちます ざっくり切らずに縫い代の幅をそろえて切ると後の作業が楽になります きれいに仕上げるコツでもあります

内花弁は中心のところのダーツを5枚縫ってから 外花弁と中表に合わせて上半分を縫います

上の右側は内花弁側から見たところと外花弁側から見たところです

黄色の花芯は半分に折って端から3ミリのところを縫います

紐先飾り用の葉は、中表に二枚合わせて縫います 返し口はあけておきます

蕾は側面を順に合わせて縫います

 

花芯は半分だけ表に返します 葉も表に返して葉脈の刺繍をしておきます 蕾は5枚縫い合わせると上から見てこんな感じになります

桔梗の下の部分を内花弁どうし 外花弁どうし縫い合わせます

内花弁 外花弁の4枚が重なるところは四つどめをしておくときれいに仕上がります

 

表に返して 中央に花芯を挟んで縫い留めます

外花弁に口べり布を付けます まず 口べり布の片側を外花弁と縫い合わせ 内側に折ってかがりつけます

口べりがついたら そこに紐を通して 片方には葉 もう一方には蕾(綿を少し入れてください)を付けます 蕾の付け根のところにがくをつけ 桔梗の中に綿を入れればできあがりです

桔梗のこと

原産地 日本 キキョウ科

秋の七草のひとつなのですが、山野に自生しているものは激減しているそうです。切花として初夏から花店に出回っているものは多くは園芸品種で、野生のものより花が大きいです。白花もあります。

太い根にはサポニンが含まれ、去痰、鎮咳、排膿などの薬効があるそうです。

桔梗はとても日本的なイメージがあります。日本画や着物の柄にもよくあるからでしょうね。

家紋としても桔梗は使われていて、歴史的には土岐市や太田道灌、加藤清正もこの紋を用いています。

そして今話題の、明智光秀もこの桔梗紋なのですが、通常の紋は白黒で表されるのに対し、明智光秀の紋は水色の桔梗でそれはとても珍しいユニークなものでした。今でも水色は珍しいです。。。

家紋に表されるということは、昔からこの花が実用と観賞用と両方で愛されてきたからだと思います。

楚々としたところや色合いがとても美しい花です。